「大丈夫だから」
「んっ…」
「あれッ?」
「へっ?」
少し私から身体を離し私の顔を見つめた諒ちゃんの視線が、ツイッと下へと向かう。
そしてある地点まで来たその視線が、そのままピタリと止まった。
目を瞬かせる諒ちゃん。
どうしたんだろう?
キョトンとそんな諒ちゃんを見つめていたら、私の着ていたカーデガンへと諒ちゃんの手が伸びてきた。
「何があった?」
「あ…」
さっきまでの柔らかい諒ちゃんの声が、一気に冷たいものへと変わる。
ピラリと諒ちゃんの指がカーデガンを引っ張って中を覗き込み、そのまま視線を外さない諒ちゃんにどう言ったらよいか分からずに身体を強張らせる。
マズイ---
襲われそうになった事がバレたらきっと、諒ちゃんに心配かけてしまうよね。



