「諒ちゃん」
名前を呼ぶと、フッと笑いながら諒ちゃんは私を安心させる為なのか頭を撫でてくれた。
まるで私に心配するなとでも言ってくれているかのように、優しく撫でてくれる諒ちゃんに何事もなくて良かったと安堵する。
「心配すんな。軽く腕を捻挫しただけだ」
「良かった」
「結衣」
ホッとした私は、諒ちゃんの背中に腕をまわし抱きついた。
すぐに私を支えるように私の身体に腕をまわしてくれた諒ちゃんの腕は、片方のみ…。
ケガをしていない方の腕だ。
諒ちゃんが無事だった事にほっとして気が抜けたからなのか、目からポロポロと涙が出てきてしまう。
そんな私に、諒ちゃんが苦笑いしてたのが聞えた。



