【完】人形達の宴~通りゃんせ~



「そう…。人柱にされた子供達が呼んでいるのか、お堂近くでよく人が倒れてるの。その人はずっと眠りっぱなし…。それから数日たつと何故かまた、お堂の近くで人が倒れてるんだけどその人は市松人形を抱えて亡くなってるのよ。それと同時刻、眠りっぱなしだった人も亡くなってしまう。…不思議よね」




死ぬ?


突拍子もないその話しに目を見開く私に、おばさんは悲しそうな顔でひっそりと微笑む。




「だから瑞希の部屋から市松人形が出て来た時、もしかして瑞希に何かあったのかもって思って…」


「私、春日井村に行って確かめてきます」


「そうしてくれると助かるわ。…私は瑞希に何かあったのかもってそう思うばかりで、力が出なくて」




そう言いながらユックリと私の目の前で腕を上げて力が出ない様を見せてくれる。


本当に、腕がフルフルと震えていて弱々しい。




そんなおばさんの両手をそっと握り締め、にこっと微笑んだ。