それから、幾日かたった日の事だった。 学校帰りにフラリと立ち寄った小さな公園のベンチに二人、ぼんやりと恋人同士の会話をするでもなく無言のまま駆けずり回る小学生のガキを見ていた。 「ねぇ…」 「………何だ」 まさか瑞希の方から声をかけられるとは思っていなかった俺は一瞬遅れて返事を返すと、瑞希が珍しく俺をジッと見つめる。 その瞳にドキッと胸が高鳴ったのを感じたが、すぐにその視線からそらし滑り台に目をやった。 丁度、小学校低学年くらいの女の子が上から滑り下りるところだった。