「瑞希?」 「………」 返事を返さない瑞希に首を捻る。 何だ? と瑞希の顔を見ると、酷く冷めた顔で前を歩くカップルを見ていた。 もう一度、前を歩く男女に目をやる。 大分、俺達から離れたその二人はやっぱり仲良さそうに歩いている普通のカップルだ。 瑞希の知り合いか? 視線をまた瑞希に戻すと今度は憎しみに彩られた表情で、その二人の事をジッと見ていた。