「クソッ!」
思いっきり拳を何度も地面に叩き付ける木崎さんがとても辛そうで、私はその場から動くことが出来なかった。
「木崎さん…、怪我しちゃうよ?」
私の言葉に叩きつけていた拳をピタリと止め、強く睨みつけてくる。
「お前のせいで瑞希がッ!」
「私の…、せい?」
この人は瑞希が今、どんな状況にいるのか分かっている?
そしてこの状況に陥っている全ての原因は、私のせいだと怒りを露にしているのだ。
再度、ガンッと拳を叩きつける木崎さんに目を見張った。
拳から流れ出る血が、コンクリートの上へと落ちていくのが見えた。
痛々しい、その拳が意味する事とは一体?



