私より歩くのが早いその男に一生懸命ついていくが、もう歩くというより競歩に近い歩きになってしまい呼吸が荒くなってしまった。 そんな私に気付きもしないそいつは後ろを振り返る事なく、どんどん先へと進む。 「あの…、私がここに来る事を知っていたんですか?」 「………」 頑張ってその男に近づき気になった事を聞いてみたが、チラリともこちらを見る事なく歩く。 やっぱり何も話してくれないんだ…。 不安だけがつのる---