「おばさんは?」 いつもは必ず家にいるはずなのに、何故か今日に限って諒ちゃんのお母さんはいない。 玄関で靴を脱ぎながら聞くと、諒ちゃんは今だ私の傷が気になるのか視線は私のケガをした方を見ながら話しだす。 「昨日から四泊五日の北海道旅行にオヤジと行った。なんかオヤジがリフレッシュ休暇とかで一週間、会社で休みをもらったみたいでさ」 「ふーん。諒ちゃんとこの御両親って、いつも仲いいよね」 「まーな」 呆れた顔を私に見せてから、諒ちゃんは自分の部屋へと向かうべく歩き始めた。 私もそれに続く。