【完】人形達の宴~通りゃんせ~





ポタッポタッ---


私に突き刺さった物を、腕からゆっくりと抜き取った。





そして血の滴ったハサミを、床に落とす。


赤い血が数滴、ハサミと一緒に宙を舞った。




傷口を見ると、意外とそんなに深くない。



それでもツーッと赤い血液が、腕を伝って流れ落ちていった。




痛む腕に顔を歪め、そして宙に浮いている人形を睨みつけた。




「私を殺してどうなるの?本当に意味が分からないよ。私達ずっと仲良くやってきたじゃない」


『…ナカヨク?』


「仲良くしてたでしょ?」




まさか、聞き返されるとは思っていなかった。


急に自信のなくなった私の声が、かなり小さくなってしまう。