それから私達は、人気のなくなってきた本同院を出た。
少し歩くと小さな公園が見につき、私達はそこに足を踏み入れる。
滑り台とブランコのみしかない、本当に小さな公園。
ベンチがブランコの近くに一つだけあり、私達はそこに腰を下ろした。
その公園内には人っ子一人いない、木々に覆われた寂しげな公園だった。
少し寒々とする感じに身震いしたところで、諒ちゃんがスマホを取り出し指を動かし始める。
眉を寄せながらずっと画面を見る諒ちゃんの横でジッとその様子を見ていたが、今だピンと来るものがないのか視線はずっとそのまま。
つまらない---
やる事のない私はそのまま視線を、ゆっくりと空へと向けた。
雲り空のせいかまだ日没には早い時間にも関わらず、辺りは少し薄暗い。



