「あ、いや違うな。たしか人柱の人数分人形があるって話しだったんだけど、そのお堂には年々少しずつ人形が増えていってるって話しも聞いた事があるなぁ」
「そうですか。…ちなみにその村の名前を知っていますか?」
「あぁ…。ゴメンな、村の名前までは分からないんだ」
「ありがとうございました。凄く助かりました」
諒ちゃんが頭を下げたのと同時に、私も頭を下げる。
若い僧侶さんはそんな私達にニコリと微笑み、そしてまた片付けを始めた。
ふと横を見るとさっき私達が話しかけた僧侶さんが、険しい顔をしながら考え事をしているのが目に止まる。



