「どこかで市松人形を奉ってる所とか、聞いた事ないですか?」 「市松人形を奉る?さぁねぇー」 諒ちゃんの問いにも首を傾げる僧侶さんは、すまないねと申し訳なさそうに謝ってきた。 「あ、俺の祖母から昔、こんな話しを聞いた事がありますけど」 近くにいた割と若い僧侶さんがほうき片手に話しに入ってきた事で、私達の視線は自然とその人へと移る。