驚いた表情の二人を見ていると、ふいに結衣と視線が合った。



私に気がついた---





一瞬、心が…。





でもすぐに憎しみにかき消され、どんな感情が私を纏ったのか忘れてしまう。






”コロス コロス コロス……”



今はその思いだけあれば、それでいい---






「ハヤク ワタシニ タドリツキナサイ」



私はそのまま、二人の前から姿を消した---



  【瑞希SIDE END】