【和磨side】
 あれは、俺がロボットになってからすぐの話だ。急に亜魔野さんにへんな部屋に連れて行かれたときだった。
「和磨。目を閉じてごらん」
と、言われて目を閉じてから少したつと
「もう、目をあけていいよ」
そう言われて目を開けると、さっきまでいた部屋とまったく違うところに違うところにいた。それに、すごくタイムスリップしたみたいだった。あれっ?亜魔野さんがいない。すると、前に一人の男の子がいた。
「おーい、和磨!遊ぼうぜ!」
と、次は後ろから男の子が走ってきていた。前にいた男の子が
「あぁ、いいよ。なにする?」
と言って楽しげに話していた。えっ、もしかしてあれが俺なのか!?すると次はこっちに走ってくる。
「・・・えっ?」
たぶん俺ともう一人の男の子は俺をすり抜けていった。俺が目をはなしたところに女の子が立っていた。
すると、近くの建物から男の人が出てきて俺の目の前を通ると2人のうちのどっちかに慌てて話かけた。
「和磨、大変だ!お前の家が・・・」
そのあとはよく聞こえなかった。その人が話していたのは俺に似ている子だった。
「おい、うそだろ・・・」
と、言うと和磨はどこかへ走っていった。俺は和磨についって行ってみると、とんでもないものを見てしまった。たぶん、和磨の家だと思うところが燃えていた。和磨は燃えて崩れていく家をじっと見ていた。まるで、なにもかもがなくなったかのように。その時だった。
「和磨~、残念だったね」
笑いながらこっちに歩いてきたのはもう一人の男の子だった。すると、その男の子の体が砂になっていく。でも、その砂がもう一度固まると・・・
「磨央!?」
俺はおもわず大きい声をだしてしまうが、誰もこっちは見てなかった。
「ごめんね~、大丈夫?じゃあ、そろそろ僕は行かないと。」
と言うと、笑いながらどこかへ行った。すると、急に反対側から亜魔野さんが現れる。
「和磨、ちょっとついて来てくれるか?」
「あぁ、行くよ。ほかに行くところないし・・・。」
やっぱあれは俺なんだ!俺は2人の後ろをついてくと安呂夭についた。
「おい、ここどこだ?」
「はじめまして、和磨。僕は亜土」
と、ほかは昔なんだけど唯一モニターだけはすごくキレイだった。
「和磨、ロボットになってみないか?」
「は!?なんでおれがロボットなんかにならなきゃいけないんだよ(怒)」
和磨はキレている。
「でも、ロボットになったら、いつかさっきの男の子に仕返しできるんだよ!」
「お、おい!本当かよ!それなら俺はロボットになる!」
と言った瞬間、俺の目の前が真っ暗になって明るくなると、もとの場所に戻っていた。
「なぁ亜魔野さん、あのうわさ本当だったんだね。でも、いつ磨央に仕返しできるんだ?」
「それは、12体目のロボットができてからだよ」
と、言われる。えっ、12体目!?俺は2体目だからあと、10体もロボットができんのかよぉ?
でも、とうとうこの時がきたんだなぁ~と俺は今思うしかない。