超能力ロボット

【賢人side】
 たしかに、有都の言っていることは嘘だとはかぎらない。
前に亜魔野さんに連れてこられた場所。その場所で亜魔野さんに「目を閉じて」と言われて目を閉じた。すると、「もう目を開けていいよ」と言われた。目を開けるとそこはさっきとは違う場所だった。ここは学校・・・?にしても古いな・・・。そこに2人の少年が歩いていた。話かけようとしたけど2人は僕の存在に気づかない。
「なぁ、こんな話知ってる?」
「なんの話だよ?もしかして怖い話じゃないよな?」
「いや、怖い話だよ。ほんと賢人は怖がりやなんだから(笑)」
賢人!?もしかしてあれは俺なのか?
「実は・・・雪女の話なんだ!」
と、もう一人の少年がしゃべる。それから2人はなにか話していた。少しすると2人は別々の方向に向かって走っていった。すると賢人が、
「じゃあ、またあとでな涼太!」
涼太?あれは涼太だったのか・・・そんなところを一人の少女が見ていた。
俺は賢人についていってみると賢人の家らしきところについた。こっそり中を見てみると俺は心が凍りそうになった。賢人の両親がきれいに凍って死んでたのだ。
「おい、嘘だろ。こんなことあるわけ・・・」
「ないわけでもないんじゃない?」
悲しんでいる賢人のうしろから現れたのは、有都だった。なんでこんなところにこいつが・・・?
「お前が・・・お前が父さんと母さんを殺したのか!?」
「そうかもしれないし違うかもしれない。必ず僕とはかぎらないよ。もしかするとあの人かもよ。あっ、人じゃないか、お化けだったね」
と笑ってどこかに消えていく。
そのあと、賢人はこわくなったのか家からはなれたところにある神社のようなところに行った。賢人はまわりが暗くなっても家に帰ろうとはしなかった。すると神社のうしろの森の中から人がでてくる。それは、亜魔野さんだった。亜魔野さんは賢人に近づいてこう言った。
「君は賢人くんだよね?僕のことを信じてくれるなら、僕についてきて」
「・・・嫌だね。絶対についていくもんか。まず、知らない人にはついて行くな言われてるし」
おい、なんで行かないんだよ!?
「・・・わかったよ。じゃあ、一応言っておくけど涼太くんは僕が預かっておくよ」
「はぁっ!?」
と、賢人がおどろいたことには亜魔野さんはいなかった。
それから少したつと賢人はどこかにむかった。森の深くに小さな建物があった。賢人はふつうにそこに入る。するとそこには亜魔野さんがいた。
「・・・やっとできたね」
「あっ、賢人だ!」