超能力ロボット

【祐樹side】
 あいつが言ってたことどういう意味なんだ?
『とられないといいですね』
それと同時に渡された胡蝶蘭。その胡蝶蘭からはすごく嫌なかんじがした。なんか、頭痛くなってきたな・・・。俺もしかすると、そろそろ壊れるのかも。その時だった。
「おいっ!祐樹、いるか?いるなら返事しろ!」
部屋の外から未知也の声が聞こえる。
「なんだよっ・・・、今頭が痛いんだ。」
「だから、その花のせいだよ!(怒)」
あぁ、やっぱりこれのせいだったのか・・・。
「なぁ、未知也。俺、この花嵐ちゃんに渡そうと思ってたんだ。もう少しで嵐ちゃんにまでこんな目に合わせるところだったよ・・・。俺って最低だな」
「祐樹・・・」
俺はこれからどうすればいいんだよ・・・
「そこまで気にすることじゃないだろ・・・?祐樹も、もちろんあいつも今のところ大丈夫そうだし。もっとひどくなる前にわかってよかったよ」
ありがとう、未知也。たぶん心配してくれてるんだな。でもな、大丈夫ではないけどな(怒)って今キレてもなぁ・・・

【賢人side】
「賢人、どこ行くんだよ!?」
出かけようとすると涼太に止められる。
「俺は今からアイツを倒しに行く・・・みんなには秘密にしといてくれ」
「あぁ、わかったよ。気をつけてね?」
今、俺がアイツを倒さないと被害者はもっと増えるだけだ。

街に出かけてからあいつがいそうなところを探す。だいたい調べてわかったことなんだけど、天莉軍が行動するのは午後2時が多いらしい。だからその時までに見つけないと・・・もうすこしで2時だ。その時だった。
「お前、安呂夭軍の賢人だよな・・・?」
小さな4階建てのアパートの上から声がした。
「なっ、なんで名前知ってんだよ!?お前、天莉軍か?」
「あぁ、そうだよ・・・で、お前が探してる有都はお前のうしろにいるぞ。」
そんなわけないだ・・・って嘘だろ!?俺が後ろを振り向くとアパートの前にある建物の屋根に立っていたのは有都だった。さっきまでいなかったはずなのに・・・。
「僕を探してたんだね・・・賢人」
「あぁ、探してたさ・・・。お前は未知也や祐樹や嵐ちゃんを傷つけた。だから俺がお前を・・・お前を倒す!」
俺は拳銃を構えてアイツに向ける。すると、
「へぇ~、僕を倒そうと言う・・・きっと君たちに似合う花は弟切草だよ。花言葉は・・・!?」
有都がうしろから黄色花を取り出すとその花の説明を始めるけど、俺は驚いてしまっておもわず拳銃を撃ってしまう。それは、有都の体に見事命中した。
「まぁ・・・それは、自分たちで・・・調べて・・・ね・・・」
と言葉を残すと、有都は砂になった。そこには大量の砂とその弟切草という黄色い花が置いてあった。
「あいつ、わざとに・・・!」
もう一人の天莉のヤツは一言残すとどこかに行ってしまった。いったい誰だったんだ?