ふわりと笑う彼女に心臓が高鳴る。


(うるさいな、黙ってくれよ…。)


今、つかめるものなら掴んで無理やりにでも止めてしまいたい。

って、それはダメだ!

死ぬじゃん僕!


「えっと、話ってなあに?」


「あ!えっと!」


ん?と丸い瞳が僕を見る。

ああああ、可愛いいいい


違う!そうじゃなくて!



「あ、の…」


「ん?」



うつむいてそれから彼女を見る。

彼女は待ってくれてる。

あああ!ほんっとうに僕はヘタレだなあ!!


自分に喝を入れて、思いっきり息を吸う。