「写真、好きなんだ」


「うん。特に風景撮るのが好きで」


「へー」


「でも、前までは、だよ」


「え?なんで?」


「今は、君の笑顔撮るのが好きなんだ」


「…もう」


「君の笑顔が好きだからいつまでも眺めていたいんだ」


僕が笑うと、君も笑ってくれる。


「そうそう。あいつも好きな奴いたんだって」


彼女には罰ゲームの趣旨を伝えてある。


「え、そうなの?」


「うん罰ゲームで行かせた」


「行かせたんだ…」


「僕ばっかりずるいでしょ、彼女と幸せになるなんて」


「…そうだね」