START OF CHUCKY


“カッ!
ゴロゴロ…
ガガーァァアアアンッッ!!!”

「…あ…ああぁ……」

サユカは 頭を押さえ
その場で、下を向いた…。
右手に 悪魔の刻印・逆五芒星が浮かび上がる。

「さぁ…。アソビの
時間は、終わりだ。サユカ」

ニヤリっとしたチャッキーは…、

「アディデュイデンベラー。
我に 力を、与えたまえ………」

“ゴロゴロッッッ…!”

「オーメルチェェディボアシャイ
ダークーゼンターメェモアデンボルト
モルチーズメデレベッコルデメボチー
アデーイボルカニボァデンベラー…
アデレイボルトメボアデンベラー…
アディデュイデュオアデンベラー…………」

“ガッシャァァアアンッ”

「さぁ サユカ…、目醒めよっっ!!」

「…………」

瞳を開けながら、
頭を上げたサユカ…。
そこには 普通の表情の彼女では無く、
瞳は充血したかの様な… 真っ赤な瞳の
サユカが、現れた。まさに「悪魔」だった。

“…クスッ”

彼女が目醒めたのが
解ったチャッキーは、
シャンデリアから 降りると
サユカの目の前に、立った…。

「…アンタ?
俺を目醒めさせたのは」

「フフンッ…。まさかな。
この呪文が 効くとは思わなかったぜ」

「…ありがとう。
礼を言っておくわ。
ようやく、抜け出せた。
ほの暗い井戸… からね。チャッキー…」

暗闇に輝く彼女の赤い瞳…。
まるで 宝石のルビーの様に美しかった。
そして、周りを見渡しながら彼女は

「この家… いつまで
停電してるツモリかしらね?」

「フンッ。さぁな。
デカい屋敷な割りには
要領が 悪い屋敷なんだろーよ」

…っとサユカは
雷が止み、シーンっと
している窓辺に 鋭い赤い瞳をやる。

「チャッキー…。ナイフ持ってる?」

「ナイフはねぇが、
切れ味の悪い包丁ならあるぜ」

「貸しなさい」

「ほらよ」っと受け取った
包丁を 舐めづったサユカは、

「…いつまでも隠れて
ないで出て来なさい。カイル」

“シュ…ッ”

“ガッシャアァァンッ”

「あ~あ…。割っちまった…」
チャッキーは 独り言の様に言った。
それにサユカは、フッと笑う…。

窓の外には コソコソ
するかの様に、人影が現れた。
…そして一瞬で消えたかと思うと
サユカの目の前に、膝をつき
ブルーのロングコートの茶色の髪の
男が 彼女へ頭を上げて、現れた……。

「…久しぶりね」

「我が主…。マイ・ハイネス…。
ようやく お目醒めで御座いますか」

フッと顔を上げた その男…。
眼鏡をかけていたが、チラッと
見えた瞳は サユカと同じ様に
赤い瞳をしていて、窓の硝子が
割れたところから差し込む 月の光で、
彼女の様に 宝石のルビーみたいに光る。