START OF CHUCKY


サユカは、
携帯を右手に
持ち直すとバッグを
漁り 薬入れ(ピルケース)
を取り出し、六錠分 入って
いるタブレットを見つめると、

「…ああ。今飲んだよ♪」

などと嘘をつき、
ケースを 床に投げると
チャッキーの頭を撫でながら
エリーへ、にこやかに話した…。

彼女は それを「…」
っと、にこやかに 話してきた
サユカに、黙っていたが 信じたのか、

『そう(^^)ならいいわ』

「エリー…
今さ 面白い映画やってて
観てたいから、また明日ねっ☆」

『解ったわ(^-^)
スタンと早く 仲直りしなさい?』

「はいはい。…じゃ、おやすみ♡」

『おやすみ♡…サユカ。また明日ね』

…ウザったそうな
顔をした サユカは
ブツリっと携帯を切り
そのまま電源までもOFFにし
ソファーの上に、携帯を投げる。

「…はぁー。
どいつもこいつも…。
…………ウザいんだよ。
今日はもう、一人でいたい…」

ボンッとソファーに
座り直すと またテレビを
観ていたが、そこへ ジィがやって来る。

「…サユカ様」

彼女の側へ
静かにやって来て
静かに 頭を下げると
またサユカは、ウザったそうな顔…。

「……なに?」

「坊っちゃんが…
その…、サユカ様に
謝りたいと 申していますが…、
此処へお連れしても 宜しいでしょうか?」

「…謝りたい?……なにを?」

「先のダイニングの事です。
坊っちゃんは 言い過ぎた、と
大変 反省してらっしゃる、ご様子です」

フンッと言った
サユカは ツンッとした調子で、

「暫く 一人にしてくれる?
スタンには、そう言っといて。
……今日は 疲れた。一人でいたいんだ」

「……。(;´ω`)
左様で御座いますか。
かしこまりました……」

「あっリチャード…」

「は、はい?」

「テキーラ 持って来て。
El Diablo(エル・ディアブロ)ね」

「!?え…、
El Diabloで御座いますかっ
アレは 度数11もある、
悪魔のテキーラですぞっ…!?」

「持ってこいって
言ったら、持ってこい。命令だ…」

ギロッと睨みを
効かせたサユカは
もはや… あの天使の様な
笑顔は、無くなっていた…。
サユカのその一声で 何処かに
雷が落ちた様な、響き渡る音がした。

「かっ…かしこまりました」

明らかに 変貌した
サユカに、恐れをなしたのか
早々 頭を下げると、テキーラを
用意しに リビングを後にするジィ。
フフッ…、っと不適な笑みをするサユカ…。