START OF CHUCKY


『いくら 自分の
ものになったからってね
いくら、自分の女だからって
全てが 全て…――。自分の思い
通り 事が運ぶと思ったら、大間違いよ?
スタン。…サユカは アナタの人形じゃない。
これは アルスにも言ってあるけれど……
アナタにも、いい機会だから教えてあげる』

「……。なんだ?」

『“あたしはアナタのもの
だけど あたしには、あたしの
生き方がある。だから アナタ色には
染まらない。アナタは、アナタだから…”』

「…けど エリーは
アルスを愛してるんだろ?
全てを受け止めて…。全てを
アイツに、預けてんだろ……?」

『フフッ…。
勿論 愛してるわ。
当たり前じゃない?
そうじゃなきゃ一緒にならないわ』

「……不安なんだよ。
サユカが… 俺から離れてく
と考えると…。束縛したいし
俺色に、染めたくなるんだ……」

そして 暫くの沈黙…。

スタンは、自分がサユカに
意見を押し付けているガキの様に
なっているっと 今初めて気付いた。

サユカを自分の好みに築き上げ、
そして 全てを捧げると誓った彼女に
依存し、自分の思惑通りに動くサユカを
ウィリアム・フォード家の花嫁として
高貴な女性に作り上げたいと……。

彼女の気持ちなぞ
お構い無しに… 自分が
サユカに、似合う服や 靴…
バッグ、アクセサリーなど…。
全て スタンが、選び サユカに
身に付けては 持たせては満足していた。



 『人にやって
  もらわなきゃ
  幸せになれない
  女だって思わないでっ』



『そんな気持ちで
これから サユカと結婚するの?』

「!」

『…あたしは
スタンの意見を
否定してる訳じゃないのよ?
離れてくのが不安だから
束縛したいって気持ちも
分からなくは無いけれどね……』

「じゃあ… 俺はどうすれば……」

『簡単な事よ』

「えっ…」

『互いの意見を尊重する事。
つまりね…、自分色に染める
なんて 俺様的な考えは捨てればいいわ』

「……俺様的って」

『ウフフ…(^^)
大切なのは 相手の
“想い”を尊重してあげる事。
自分勝手なガキの思いは捨てる事ね。
それに サユカは、アナタから離れる
なんてマイナス思考な不安な 考えも
止めた方がいいと思うわ♪(*´∀`)b』

「…む 難しいな(・・;)」

『スタンにも
プライドがある
様に あたし達、女
だってプライドがあるのよ?
況してや サユカなんて
元から、プライド高かったから
今まで スタンの言う事聞いてきて
動いていたのも、限界来たんじゃない?
今は普通の女の子になったから
良かったものの… 悪魔だった頃の
サユカだったら、とっくに 殺されてたわよ』