「やっぱ…
俺は俺らしく!
スタン色に 染まるのは
フェアじゃないよね~♪
まっ、たまには こっちから
ハメてやんのも、一種の愛っしょ♡」

メイドが ボーゼンっと
立ち尽くす中、サユカは
衣装部屋で 真っ白のイブニングドレス
(ロングドレス)を着て 以下にも
キャバ嬢風……。 太ももが、チラリと
見え 色っぽさと、ネックラインは
Vで、背中は 丸見え。谷間も丸見え。
そして 両耳には、TIFFANYの
アールデコ ドロップ ピアスに
ネックレスもTIFFANYのセンチメンタル™
ハート ペンダント。どれもプラチナ性だ。

で、腕だけいつも、
つけているヤツと右薬指は
スタンからのカルティエのペアリング。

付け爪は
ブライダル用の
ストーン+パールライン・ベージュ。
フラットロング 幅15㎜:長さ26㎜。
花柄が、可愛い付け爪だ。

足の爪も それ同様、付け爪をしている。

「ねぇ!サンダルは!?」

ボーゼンと立ち尽くして
いるメイドに デカい声で指摘した。

「…あっはい!
此方で如何でしょうか?」

以下にもスタンが
注文した様な ヒールが
低いお姫様チックなサンダルだった。
…だが しかしサユカには、気に入らず
そのサンダルを睨み付けるとメイドに、

「もっと
大人っぽいの無い?
それ、ヒール低過ぎだし
このドレスには 合わない!!」

「ですが…、サユカ様。
あまり ヒールの高いものは……」

「…………。うるさい」

一睨み メイドに
向けると、メイドは
「ヒィッ!」っと言う。

そんなメイドを
無視したサユカは
サンダルを探し回り、
ようやく このドレスぴったりの
2段ストームラインのストーン
美脚 サンダル(シルバー)を見付けた。
ヒールは、14㎝ 位あり、以下にも
階段から 転び落ちそうなサンダルだった。

ヒール14㎝ と
言えば、エリーがいつも履く
サンダルが その位の高さなので
俺にだって履けるさ!っと強気な
彼女は、そのサンダルを履いてみた。





…彼女は、妙に 身長が
高く感じたのは、言うまでも無く…。

最後に彼女は ANNA SUI
のフォービドゥン アフェア
っという香水を首もとに、
シュシュッと匂いを漂酔わせる。

この ANNA SUIの
フォービドゥン アフェア
という香水は『“禁断の香り”。
スキャンダラスな世界へ誘う、
ソフトでフェミニンな香り。』
…っと 箱に書いてあったが、
そんなものに、彼女が 見る筈も
無く、ただ一嗅ぎ 色っぽい匂いだな
位しか、思ってなくコレに決めただけである。