携帯をその場に投げて 無意識のうちに走り出したオレの足。 瑛未のこと避けてたはずなのに 走り出さずにはいられなかった。 瑛未の目の前では、原因を作った男がオロオロ。 その男が握ってた瑛未の手を無理矢理引き剥がすと 「……さわんな。」 そう言ってにらむと 瑛未を抱えて保健室へ向かった。 オレの腕の中で、意識を失ってる瑛未。 「…お前、心配させんなよ。」 小さな声で、瑛未に語りかけた。