「瑛未ちゃん、おはよ♪」 後ろからかけられた声に振り返ると、夏生くんの笑顔があった。 「…あ…おはよー。」 周りをキョロキョロと見る。 私の今、一番会いたい人の姿がない。 「どした?」 「…あの…勇雅くんは?」 「勇雅なら遅刻だって♪朝、メール来てたから。」 「そうなんだ…ありがと。」 ――…メールってことは 携帯使ったってことだよね…? じゃあ、私の送ったメールも気付いたはずなのに…… 何で返事くれないの?