「可愛いね!!名前何ていうのー?」



「えー…彼氏いるからぁ。」





じゃれあう男女の声が聞こえる。






―…本当に今そういうのやめてほしい。





こっちはすごいダメージ負って授業にも出れないくらいなんだからさぁ。







…?





今の声…絶対聞いたことあったよね。






私は、声の方を向いた。






「………げ。」





私と目が合ったとたん男の子の顔が引きつった。