「あの人…好きになれなさそうなタイプー。」 智広が出て行ったドアを見つめながらゆいが言う。 ―…浮気相手でもいい? だから智広は軽いんだよ!! しかも、勇雅くん以外の男の子とか無理なんだって! それ以前に浮気とか絶対にありえないけどね。 周りを見ると、人はほとんどいなかった。 「次、移動みたいだね。」 そう言いながら机の中から教科書とノートを取り出すゆい。 私も急いで教科書を取り出す。 そして、智広に続いて私とゆいも教室を出た。