廊下を三人で歩いていたその時―… 「……瑛未?」 体がビクッと反応した。 ―……この声。 もうニ度と会うことのないと思っていた人… ゆっくりと、声の方へ振り返る。 「やっぱり瑛未だ!!」 「瑛未ちゃん、知ってる人?」 夏生くんがきょとんとした顔で私を見る。 「…………智広………」