それからの日々は、
駿太は普通だった。
あの子とはまだ関係を持っているみたいだけど、
きっと私の方を優先している。




卒業してから、私たちは違う高校に
入ったのでお互いが疎遠になって、


私は気になる男の子ができた。


最初は駿太の相談だったけれど
私のことを真剣に考えてくれる彼が
好きになっていった。


それで私から別れを切り出した。
噂では駿太からなんて流れてたけど
そんなのはただの噂。

駿太に好きな人ができたと言うのは
本当だけど、きっとその子も
あの女の子の身代わりなんだ。

駿太は自分ではなんにもわかってない
あの子が好きなのに
自分ではどうすることもできないくらい
好きなのにあの子を傷つける。
私は別れる最後の時



「駿太。自分の思うまま、それだけでいいの、相手のことを幸せにする前に自分の幸せを考えればいいんだよ」


駿太は何のことかわからない
というように首をかしげてから
笑いながら

「ありがとう。がんばってみるよ。
綾香も幸せになって。
今まで楽しかったよ。またね綾香」


「うん。私も楽しかった。またね」


駿太早く気づけるといいね。








end