それから、俺は中学にあがり

普通に彼女をつくった。

彼女、白石綾香はかわいくてかわいくて
いつも一緒に手を繋いで帰っていた。


ある日塾に行って帰ろうとしたら

神崎がいた。

久しぶりに会って懐かしいなー
やっぱかわいいなー

くらいにしか思ってなかった。


でも、その後何日かして、
かっこいい男子と歩いてるのを見た

あいつ大谷だ。あいつら小学生に見えないなー高校生くらいに見える。
なんか真剣な顔になった大谷
おい、もしかして告白する気か?


ズキっ‥‥‥


なんでだよ、なんでズキっなんだよ
俺どうしちまったんだ?


こんなの嫉妬してるみてぇー

おかしいって俺には彼女がいて

あいつはただの後輩。

なんでこんな感情湧いてくるんだよ。

くそっ、わけわかんねぇ。


「‥た‥‥‥しゅ‥‥‥‥た、駿太!
大丈夫?いきなり止まってどうしたの?
早く行こう?寒くて凍えちゃうよ」


「‥‥あぁわりぃ。行くか。えっと、
俺の家行くんだったよな」

「なに言ってるの〜?綾の家に行くんだよ〜?大丈夫?寒くておかしくなっちゃった?ふふふっ」

「あぁそうだった。ちょっと考え事してたら忘れてた。」

「もぉーじゃあ、家に着いたらいっぱいちゅーしてね?綾がいるのに他のこと考えてた罰だよ〜ふふっ」

「‥あぁ、ごめんごめん。
‥‥‥それって罰ってゆーの?俺にしたら嬉しいことだけど。ははっ」

「あーそっか!でもいいの〜!」


家に着いて、親がいないことをいいことに綾にキスをしまくって

何かを忘れるように綾を抱いた。

激しく何かを求めるように、

あの笑顔のあいつの顔が忘れられない

あと2ヶ月もう少しであいつがやってくる

そのうちに忘れられないとなんかだめな気がする

なんなのかわからない。


とにかく、忘れなければいけないと

頭の中で警報がなっていた。