〜2年前〜


いつも、図書当番をしてる2人の女の子たちがいた


他の人たちが真面目に当番なんて来る日なんで全然なくて


この2人だけは絶対にいた。

1人は受付でいつもだらだらしてる

1人は本の整理を一生懸命やったり
本を手にとって読んでいた。

あの子確か陸上すごい子だ。
名前は神崎だったはず。

横顔がとても綺麗で小4にしては大人びていた。

目が切れ長の奥二重で唇は薄目だけどちょっと出てる鼻も小ぶりで丸顔。

かわいいのにどことなく綺麗な感じ

自信に満ちてます!ってくらいキラキラしてる。



ある日、そんなこと考えてたら俺はいつの間にかその子の後ろに立っていた。


「‥‥‥あのなんですか?」


と聞かれてしまい。
俺何やってんだ、近すぎだろ
気づかないうちに近づいてしまっていた


「いや、特に」


特にって不審者なみにきもいじゃん
何やってんだ俺。



それから図書室に行っては神崎と話してた。


これが恋だなんて気づいてなかった。


妹みたいに思ってた。


だから、何も言わずに卒業した。

また会えるだろう、ってくらいな軽い気持ちで。