RIDORU ~魔法使いの少女~

【???視線】


「!!!!」

「目覚めた…!」

「ええ、南の方で」

「セレニア帝国に居る白銀の巫女がー…」

「流石、世界生粋の魔法使い…
胸に悪いほどの魔力ですね…」

「やりましたねえ」

「これで計画が進みやすくなる。」


“ある”少女が外へと踏み出した瞬間、
この王宮内では男女さまざまな声が一斉に
飛び交った。


妙に不気味な笑みを浮かべ、三日月型の杖を持つ女性は何も言わずに王席に座るなり、
口を開いた。




「まあまあ落ち着いて、
予想外ですが私達にとっては
喜ばしいことですわ。」


そしてその女性はグッ…と力強く握りこぶしを作った。

「…すぐに時は来るでしょう…
皆、
心しなさい。」



「「「「「「はい女王陛下」」」」」」