手にしたあとは?〜積み重なってゆくもの〜



「俺…彼女の側に居ても、華乃の事考えてた…ソレが彼女にも気付かれてたよ…たぶん。」


めずらしく真剣に黙って聞くタカの顔を見て俺は続けた。


「彼女に言われたんだ…笑顔で、私の事見てない大樹はもういらない、って。」



「あははっ。強いな彼女…」


タカは全部理解したみたいだ。

彼女は俺を解放したんだ。
俺に負担がかからない様に。




「ああ、最後までワガママだったよ。」









「ぢゃぁ…はなチャンと…?」

タカが目を輝かせた。




「いや、散々傷付けたんだ…今更戻れない。華乃にも新しい恋が芽生えそうだし…」








俺はまた中庭に目をやった…