「なんか…楽しかったな。」 ぼ〜っと、薄暗い空を見上げるてっチャンはまだ少し酔いが残ってる様に見えた。 「うんっ。最後グダグダだけどね〜。」 「あははっ!」 他愛のない会話をしながらゆっくり帰る私とてっチャン。 寒さが私達の酔いを少しずつ覚ましていく。 しばらくして、家の近くになると… 「華乃…」 急にてっチャンが真剣な目をして立ち止まった。 私はその瞳を見つめる… 「あのさ、もう…知ってると思うけど…俺…。」