「相手のヤツ…金だけ置いて去ってったんだ。彼女はどうしたらいいのか悩んでる。」



うん。
悩むべきだよ。



「…俺は、命を粗末にするなんて許さない。でも彼女の意志に任せるしかないだろ?」



うん。
そんな真面目なトコがいいの。



「彼女がどんな決断をしても……。俺なんかが何出来るか分かんないけどな。」


うん。
支えてあげたいんだよね?





「ごめん。俺は彼女と別れない。」




うん。
最初からそうゆう約束だよね。


「…許してくれなんて言わない。俺の事恨んで?嫌いになって…。」






私はこの話をしてから、初めて口を開いた。



「大樹……浮気…しよ?」