「勇人、学校で
猫かぶってるよね
いい小ぶりっ子だよ。笑」
「え?んなことないよ。
おれはいつもあんなの。笑」
「でも、時々。俺様だったり
するじゃん?」
「そりゃ理性がなぁ」
勇人がなにか小さい声で言った
よく聞き取れなかった
「え?なに?」
「なんでもねーよ。」
それから特に何もなくて
夜になってご飯食べて
ソファに座っていると
となりに勇人がきた
「なぁみかん
矢崎?だっけどんなやつなの」
「え?矢崎?
あいつは、すごく面白い人だよ!
こないだもさ〜」
勇人の顔が怖くなっていく
「勇人?」
「…付き合うの?」
「え?」
ナニコレ、勇人かわいい。
「なんで?」
「保健の授業のときも喋ってるし
HRでも仲良さそうやし」
あぁ、勇人はなにかあると
関西弁になるのかなぁ。
もうちょっと妬いてほしいな
これが、ヤキモチなのか
お兄ちゃんの心配なのかわからないけど
ちょっと意地悪してみた
「矢崎好きだよ。おもしろいし。」
「黙って」
「んっ」
勇人の低音ボイスと同時に
唇に柔らかいものが触れた

