ちなside

「広くんストップ!ストップストッープ!早いようぉT^T 疲れたよぉ〜(・・;)」

広くんったら、
早くに家出てる子たちをどんどん抜かして。
しかも、家出てから休憩なしでずっーと走ってるのT^T
運動苦手なあたしにとって本当に苦しい…。
ヒーローが今や悪役に…(・・;)
みたいな感じだよぉ〜。

あたしの気持ちが広くんに届いたのか。

「信号赤だし休むか!」

だって!

「ハァ・・・ハァ・・・」

ずっと走ってたから・・・
息切れしちゃった。

そんなあたしを見て広くん
「大丈夫か? ごめんな・・・」

ってさ。

「もぉ・・・ツンデレか!」

あっ、まずいこといったかな・・・。
と思ってしまったから。

「う・・・うそ!ごめん気にしないで!!」

といって顔をそらした。

「なに?気にするとでも思った?」

「え・・・う、うん。」

「そんなん気にすると思うか?俺そんなに、弱くねーし!」

「いや・・・だか・・・」

もう一度謝ろうと言葉を言いかけたとき広くんの言葉が私をさえぎった。

「ちなと・・・いつから幼なじみしてると思ってんの?それに、なんかちなが本音言ってくれたほうがいいから・・・」

え・・・なんか、嬉しい。
あたし、広くんからこんなこといわれたことないし。
なんか・・・嬉しい。
認められてるのかな。
聞いてみる?笑


「ねぇ・・・もしかして広くんほめてる?ほめてる?」

「うるせ!そんな目かがやせていうなし!ほめてねーし」