まぁ、着替えてくれんなら。
いいか…遅刻しても困るし。
ちょっと悲しいが…
しょうがない。


「ちなのお着替え見たかったな~笑 早く降りて来いよ!」
といいながら頭を軽くポンポンと叩いてあげた。

ちょー恥ずかしい。
顔赤いかな…暑いぞ…。
我慢できねぇし、はやくでよう。

ちらっと、ちなを見ると少しだけ顔が赤い気がした。
着替えのこと引きずってんのかな。
それとも、ちな俺の事好きで…。
なんてないよな。

と思いながらリビングへ向かった。


すろとおばさんに呼び止められた。


「お礼に朝も早かったしご飯食べていかない?」ということ。


確かに…俺ちなの事考えてて朝食べんの忘れてた。
ちょうどいいし、おばさんのつくるご飯うまいから!ご好意に甘えよう!

「じゃあ、ご好意に甘えさせてもらって食べていきます!ありがとうございます!」

「いいえ!」

「じゃあ、空いてる席に座っちゃって!今持っていくわね!」

「はいっ!ありがとうございます!」


しばらくすると、おばさんがとびっきりの笑顔で煮付けや味噌汁やたくさんのお袋の味ってーの?もってきてくれた。
おいしそうって思ったのと同時におばさんの笑顔がちなに見えて少し恥ずかしくなった。
俺、どんだけちなに惚れてるんだろうか。

そんな、心を隠しながらおばさんにお礼を言って食べ始めた。

しばらく経つとバラかな…。
俺の好きな匂いをしたちなが降りてきた。
ずいぶん気合い入ってるな…
髪の毛くるっくるだぞ…

そんなに気合いいれなくたって可愛いのによ。
まぁいつでも可愛いって思えるから…笑

時間がないからとりあえず食べよう笑
と思い食べ始めると…なんで食べているのかと聞かれた。
受け答えをしているとおばさんが、誘ってくれたことをちなに説明してくれた。
納得したようで俺の隣に座ってご飯を食べ始めた。
それも、びっくりするくらいの早さで。笑

ハムスターみたいに、ほっぺにご飯をため始めた。
絶対こいつその内咳き込むな…。
忠告だけしといてやろう!
俺優しいな笑。

そんなに焦ると咳き込むぞ?

よし、これで咳き込まずに…

ゲホッゲホッ…

おいおい…。
忠告したばっかりな?
そうツッコミしてやろうと思ったら…
泣きそうな…いや、もう泣いてるのか?

そう思ったら体が勝手に頭で考える間もなく動いていた。

ちなの背中さすってた。
こんな小さな体なのに馬鹿だな。
心配させんなよ。

少し経って落ち着いたんだろう。

「もう大丈夫」

そう言われた。
ほんとに心配かけるやつだな。

俺も落ち着き、食べ終わったので時計を見る。
時間は8時。


今出れば間に合うか?
いや、ちなといるからな・・・。
少し急ぐか。

隣から、ごちそうさま!
元気に言うちながいた。

ちょうど食べ終わったようだ!

ちなの手を握り締めドアからとびだした。

もちろんおばさんにお礼をいってな。