ドキドキする気持ちを抑えながらあたしは素早く着替えを終わらせて、髪の毛も綺麗に整えて部屋を飛び出した。
今日から、待ちに待っていた高校生活が始まる!そう思うと本当にワクワクする♡
階段を降りてリビングに向かう。
う〜ん!いい匂い!
ママが作ってくれたご飯の匂いだ!
「おはよう、ちなつ」
新聞を読みながらパパがそういった。
「パパ! おはよう!」
「ちなつ…遅いぞ! 俺先食べ始めちったよ?!」
そう言いながらあたしの席でパンを食べる広くんがいた。
「えっ?! なんで、広くんがご飯食べてるのよ!」
「ダメか?!」
「いや、そういうことじゃなくて…なんでぇぇぇ?!」
「ちなつ!あたしが一緒に食べましょうって言ったのよ! せっかく起こしに来てくれたのに申し訳ないでしょ!」
とママが言った。
「この、煮付け美味しいです!」
「本当に?! 広くんのお口にあった様でよかったわ! おばさん嬉しいからもう一品作ろうかしら♪」
まだ、話終わってな〜い!!!
呑気に広くんとママはお話してるし…。
まぁ、時間もないし!
食べなきゃ!
あたしの席でニコニコ食べている広くんを見るとどいてとも言えないので…隣の空いてる席に座った。
時間がなかったから急いでご飯を口にもっていった。
そんなあたしを見て広くんが口を開いた。
「ぷっっっ!!!! あははは! ちなっ笑 ハムスターかよ! 何ほっぺにご飯ためてんだよ笑」
「ふぇ?! あちゃし ひゃむすたぁしゃないよー!(えっ?! あたしハムスターじゃないよー!)」
「何言ってるかわかんねーよ笑 そんなに焦ると咳き込むぞ?!」
広くんにからかわれい言い返そうと思い急いで飲み込んだ。
「そんなこと… ゲホっ ゲホっ…」
広くんに言われた通りになってしまった。
いきなり、苦しくなった。
涙が出てくるよぉT^T
「ほーら! 言わんこっちゃない! 大丈夫か?」
と言ってあたしの背中をさすってくれた。
やっぱりだ。
広くんはあたしの事をわかってくれている。
本当にヒーローだよぉ。
やっと落ち着いたあたしは、広くんにお礼を言った。
「広くん、ありがと! 落ち着いたよ!」
「おう! 遅刻しない程度にゆっくり早く食べろよ!」
「えっ?! ゆっくり早くって何よ!笑」
「ゆっくり早くは、ゆっくり早くなんだよ!早く食べるぞ!」
「うっうん!」
やっと、食べ終わった!
時計をみると8時!
今家を出ればなんとか学校に間に合う!
よかったぁ!
ほっと一息していると。
広くんが
「ちなつ!急ぐぞ! 間に合うなんて思うな! ちなつと俺の大切な日は大体なんか起こるんだよ?! 安心してなんかいれねーぞ! いくぞ!」
そーいって、あたしの手を握りしめ思いっきりドアから飛び出した!
「おばさん! ご飯美味しかったです!また来ます! 」
そういって。
