僕と君の365日


チャイムと同時にベッドから飛び出す。

そして小走りで屋上へと向かう。

ドアを開けた向こうに--------


居た!


「お待たせ、しました。」

私は頭を下げる。

「いえ......」

そっけなく答える。

本当に背が高い。かっこいいけど無表情。

「あの、私....」

「保健室の子、でしょ?」

「あ、はい!」

覚えてくれてたんだ。

「忘れないよさっきあったとこでしょ。」

「そ、そうですよねー.....ははは。あの、折山くん、ですよね?」

「そうだけど。」

な、なんかポーカーフェイス?本当に無表情。陽信と言い合ってたときの感情的な感じが嘘みたい。

「あの、人殺しってどういうことですか?」

「.............それ、俺に聞いていいの?」

「え。」

「陽信に聞いたほうがいいと思うよ。でも何があっても信じてやって。あいつは人殺しじゃない。」

「は、はい........」

何が、あるんだろう。この人たちには。私の知らない、なにかがある。

「俺、行くから。」

「あ、はい!ありがとうございました!」

折山くんは出ていった。