僕と君の365日

「ちなみに、昼のあとは体育だから。早く帰ってきなさい。今は四時間目の最中だから。」

.......ん?

「美琴もイオも何してるの?」

「陽信たちも共犯よ。みんなで仲良くお話をしているの。」

「さぼりだよね。」

「あら、やだ。さぼりだなんて聞こえが悪い。」

聞こえが悪いだけだよね?つまりさぼりじゃん。

「桃琉は知らないかもしれないけどみんな、交代でここに来てるのよ。...あぁ。陽信が機嫌が悪かったんだけど何か知ってる?」

「それがさっき話した、言い合いのことだと思う。」

「そう。......人殺し、ねぇ...」

私だって意味を知りたい。だけど問い詰めないよと笑った、陽信の笑顔が忘れられない。

でも知りたい。そして待てない。私の人生は限られているから。


「だからって人に聞くのは、ねぇ?」

「だって。.........長くて一年、でしょ?」

つまり、今この瞬間、倒れて死ぬかもしれない。

いつ死ぬのか、はわからなかった。

ただ、このまま行くと一年は持たないと言われた。ただ、それだけ。

少しでも長く生きられるように、と。願ってるけど。でも叶うかなんてわからない。聞かれても叶う。とは言えない。

原因がわからないから治療法もわからない。薬もないから心臓が弱るのを待ってるだけ。それだけ。


「仕方がない、ことなんだよ......」