「とーるっ！」
「あ、イオ。」
そんなことを考えてたときにイオはやって来た。
「どう？まし？」
「うん。ありがと。ちょうど、頼みたいことがあってね。」
「ん？このイオちゃんになぁーんでもいいなしゃいっ！」
笑顔で言ってくれるから頼りになる。
「あのね。身長が高くて、あごまでで外はねと内はねが混ざった黒髪の結構イケメンな男の子ってわかる？」
「うーん......どれくらいだった？」
「陽信より30㎝ぐらい高かったよ。」
「陽信の身長が168だから.....あ、一人だけいるよ。2m、手前の男の子！」
それは嬉しいけどなんで陽信の身長を知ってるのかが不思議。
イケメンの情報は時には盗み聞き、時には情報交換で。
と言ってたけど。きっと体重まで知ってるんだろうな。
「57㎏だよ。あ、それで６組の子で名前は折山 椿(ｵﾘﾔﾏ ﾂﾊﾞｷ)。残念だけど彼女持ち。」
「別に全然残念じゃない。」
むしろ、体重まで知ってたことがびっくりした。わかってたけど。
「椎名 菜々子(ｼｲﾅ ﾅﾅｺ)。3組だよ。結構、可愛いけど桃琉と美琴にはちょっと及ばないかなー。ぐらいの子。」
はぁ......よく、わからないな。私が可愛いは否定するけど。
「折山くんに会いたかった？でいいの？まぁ、６組の子に話通してみるよ。たぶん放課後には会えると思う......いや、部活か........うーん.......じゃあ、お昼で！」
そう言うとイオは出ていった。
