「わかった?平然を装って聞くのよ。」
「はい。わかりました!」
幸せへもう一歩。踏み出せるかな?
一緒に帰った次の日は挑戦から始まる。
陽信、まだかな。
陽信がなかなか学校に来ない。いつも来る時間より早いからだろうけど。でも早く会いたい!
「だまれ!都騎!」
「聞きました?奥様?リア充ですって!親友を二人も差し置いて!」
「聞いたわよ!昨日、でしょ?ネタは出てるわ!」
朝から都騎と左京の茶番を見て笑ってしまう。
「待て、待て。都騎言っとくが左京は俺より前からリア充だぞ。」
「そんなん知ってるわ!どーせ俺はお前の妹にしかモテませんよーだ!」
「妹、左京派だって。」
「あ、ごっめーん!」
あ、本当に面白い。左京がリア充って誰と......?
「左京は大学生のオネーサンと付き合ってんねん。」
「正確には付き合ってはないんだけど。」
は?じゃあリア充じゃないの?
「いや、その、オネーサンに猛烈なアタックを.....えーっとなんやったっけ?」
「香織(カオリ)さん?」
「あぁ、そうそう。香織さんにやねん!」
香織........どっかで聞いたことあるような.......
「みんな、おっはよーっ!」
イオが元気よく、入ってくる。
「あっ!」

