ふと陽信の方を見るとものすごいニコニコ笑っていた。けどその笑顔は美琴の一言によって吹っ飛び、照れた顔えと変わる。
「桃琉、お前酷すぎひんか?俺でもあんな答え方しぃひんで。」
「........英語。」
ラブ。意味。
愛。第一に愛と好きの違いって?全然答えが出てこない。
やっぱり、どこまでが好き?
その悩みはやっぱり永遠続き先生の説教も聞こえない。
「わかるか?榑井。数学は英語ではない!単語など1つも出てこない!スペルも覚えなくていい!わかるか?」
「はぁ...」
「わかったか。じゃあこれをやってこい。」
渡されたのはプリントの山なんだけどもう突っ込む気にもなれずとりあえず教室までを急ぐ。
「陽信、まだいたの。」
ドアを開けたところにいたのは陽信。
「彼女と少しでも一緒のいようと思うのはダメか?」
少しシュンとした感じで聞いてくるのでとても困ってしまう。
「ダメ、じゃないけど。」
またあの悩みに頭を埋め尽くされる。

