僕と君の365日


カッコいいと思ったら好きなんだろうか。

そんな好きをめぐる問題は私のなかでぐるぐるとまわり、いつも以上に授業に集中できない。

「えー、じゃあ榑井!」

「........はい?」

声が裏返ってしまった。

「なに変な声出してんだ。ほら、問題解け!」

「........」

見たことないような数字が永遠と並ぶ。今は英語の時間?いや、先生は数学なんだけど........数学だったと思うけど。

「先生、数学は英語ですか?」

ふと口から出た言葉はそれだった。



「は?....」

それに対して沈黙が流れたのは言うまでもなく。

「てめぇ.....バカにしてんのか?放課後、職員室。拒否権なし!」

「えぇ?拒否権なかったら民主主義じゃないと思いまーす!」

「そんなこと覚えなくていいから数学やれ!」

先生の声は大きく、さすがに今回は右から左でグッバイ。にはならなかった。大声でビックリしてドキドキは好きじゃない。



んだよね?