僕と君の365日

「だってたまには急かさないと。」

「たまにはって....」

クスクスと笑う桃琉。


「え、じゃあやっぱ都騎が奢ってくれるんだ.....嬉しいな。」

「やから!いつ奢るってゆうてん!」

「あれ?さっき言ったじゃん。」

まだ、その話してんのかよ。

「まだ奢る、奢らないの話してたんだね。」

「俺も思った。」

「じゃあ、私も奢ってもらおーっと。」

「俺も。」

「はぁ?なんで増えてんねん!」

「なんでも?」

「なんでもちゃうねん!」

「都騎、おごってくれないの?」

桃琉までのってる.....

この瞬間が続けばいいのに。

「おごらないと美琴に女の子にお金払わせるなんてさすがは愚民ねって言われちゃうよ?」

「本当に言いそうなことで俺を脅すなー!」

「まぁまぁ、都騎が奢ってくれるってことで。」

「俺もその意見に賛成。」

「私も。」

「俺は反対やー!」

都騎はでかい声をだす。

「都騎、ここ人混みのなかで......変な目でみられてる.....他人のふりするから。」

「はぁ?ちょ、おい!」

左京がちょっと距離を開けて何あの人...........気持ち悪ーいみたいな目でみてる。

「おい、左京。」

「あ、人違いです。」

「もういい、奢ってやんね。」

「へぇ、奢ってくれる気だったんだ?」

「そうゆうわけちゃう......!」

「だって今の言葉はそうとれるでしょ?」

これは都騎が奢る確定だな。

「都騎の奢りだからいっぱい食べよ!」


「おい!」