僕と君の365日


「桃琉。」

「み、美琴......」

す、げぇ....と言うべきなのか.....美琴の後ろのオーラがなんとも言えない。

「あんた、あの男に襲われる気だったの?いっっつも危ないことばっかしてつっかかっていくんだから......」

「..........ごめん。」

「桃琉、いいの?本当に、いいの?」

「.....................」

何の話かはよくわからない。
けど桃琉は黙って答えない。

「今は、まだ、よく知らないし....わからないけど私なら頼る気がする。」

「そう、好きにすればいいわ.....早い方がいいわよ....私は帰るから。」

「え?美琴帰るん?」

「あいにく、愚民と違って暇人じゃないの。」

また、愚民......

「美琴、また明日。」

「えぇ。」

そうやって人混みの中へ入っていく美琴。

「はぁー、どっか行くかー。」

不自然な会話から誰もがなにも言えなかった....沈黙をやぶったのは都騎。

「結局、なにも食べてないしね。」

「じゃあ、改めてワクド行ったらええか。」

話を進めていく、二人。

「桃琉は?いいの?」

「ん?あ、いいよ。」

ニコッと笑って見せるけどそれは作り笑顔。ヘッタクソだな......

「なに食べよかなー。」

「都騎、もしかして奢ってくれる?」

「は?いつそんなことゆうてん?」

「え?俺、奢ってくれると思ってたんだけど。」

「なんもゆうてへんやん。」

「うそ?」

そんな二人のやり取りのなか、桃琉はずっと黙っている。

「桃琉?」

「あ、行こっか。」

やっぱり作り笑顔。