僕と君の365日

「桃琉.....」

名前を呼びながら人混みを逆方向へと進む。

「ぇぇ、と......何のお話をされていたんでした?ちょっとこんがらがっちゃって.....」

「だから、テメーがさっき壊したサングラスを弁償しろっていってんだよ。」

絡まれてる。

「あの、金欠です。」

「は、何いってんだよ。そんなんでゆるさ.......「れないのは君の方だよ、お兄さん。」

相手は完全にキレている。走って来たから息を整えることができない。

「桃琉に何か、用か?俺を通してから言ってほしいんだけど。」

「だから、こいつが壊したサングラスを........」

「壊した?聞き捨てならないなぁ......だって当たってきたのはそっちですよね?何なら裁判でもなんでも起こしますけど?まぁ......あなたなら裁判するまえに違う犯罪で捕まりそうですが...?」

「は?そんなの関係ねぇよ、金払え!払えねぇなら体で....」

相手が桃琉の手首をつかむ。


「てめぇ......どの手で桃琉にさわってくれてんだ?ごら。」

は?と思う俺、割り込んできたのはまさかの美琴?

「あ?んだよ?」

「は?何いってんだ、クソじじいがさっきあった女のことも忘れてんのか?」

「はっ!女が増えたんだいい都合だ。」

「お前何......「何、美琴にさわっとんじゃあぁ?てめぇ殺されたいんか?あ?」

俺はまた割り込まれる、桃琉に。今度は桃琉がキレた。やばい。めっちゃ怖い。下手なヤンキーより怖ぇ.....