僕と君の365日


最近の便利なケータイはワクドを探してくれる。

ってげ......検索結果の量が半端じゃない。
とりあえず近いところから行こう....と思って振り返る。


「桃琉.......?」

後ろにいると思ってた桃琉がいない.....

「は?桃琉?」

少し声を大きくして呼んでみる....
けど返事は返ってこないし周りの人に変な目で見られるだけ。

もし、桃琉に何かあったら...そう思うといてもたってもいられなくなる。なんでか、なんて今の俺はまだ知らないんだけど。

ピリリリリ......

耳元で数回コールされる。


『もしもし?』

「もしもし?左京?今、桃琉と歩いてたんだけどはぐれちゃって.....どうしよう、連絡先も知らねぇし....なんとか、できねぇか?」

『ちょうど美琴が桃琉からの電話に......
どこって?うん、うん......』

どうしよう。

『さっきいた、雑貨屋の通りをまだ通ってる?』

「あぁ。」

『そこの途中のファミレスの前にいるってさ。』

「ありがと...」

う、まで言い切らずに走り出す。

変なやつに絡まれてたら....そう考えるだけで自然と足は動き出す。