「中に入ったらあるんじゃね?」
その汚れのない笑顔に見とれながら言う。
「んー、めんどくさいしなー。」
「じゃ、俺だけ行ってくる。」
「え?陽信が行くなら行く。」
そうやって二人で雑貨屋に入る。
洋風で落ち着く内装は桃琉が好きだと言っていた淡いピンク色。
「ここ、可愛い。」
目をキラキラさせながらキョロキョロする桃琉は俺に笑顔を向ける。
「ちょっといろんなの、見て回ってくるね!」
そう言って走り出していく。
俺は店員さんに声をかけた。
「すいません.....店頭に飾ってあるガラス細工のもの、ありますか?」
「こちらになります。」
そう言ってつれてこられたのは店の結構奥だった。

