僕と君の365日

「まぁまぁ、桃琉にやられてきてよ。」

「なんで俺がやられる設定やねん。」

「.......だって、そうでしょ?」

いつでも冷静な左京と短気な都騎。なんで仲いいんだろ。

「あえて、ああやってケンカして仲と相手の機嫌を確かめあってるんだよ。」

.........意味がわからん。

「二人とも機嫌がよくないときは絶対にあんな風にはケンカはしないし、むしろ面倒くせぇってばっさり捨てるよ。今日は桃琉と美琴も来てるから機嫌がいいんだろうね。気に入ってるみたいだから。」

「はぁ.......」

「まぁ、一年間よろしくってことだよ。きっとこれからこんな感じで五人で行動することも多いんじゃないかな......俺たちは気に入ったものは捨てないからね。」

よく、わからないけどまぁいいか。

「二人とも、あまりそうやってケンカをしていると一緒にいる私の恥だわ。特になまってるほうわね。」

「何がなまってるやねん!俺の仲では関西弁が標準語じゃ!」

「それはあなただけじゃなくって?」

あぁ、そうか。

「美琴もそうだよ。鬱陶しかったり面倒くさい人は話さないし。むしろ、話せないぐらいの恐怖を与えるよ.....だから美琴も気に入ってるよ。」

「ちょっと、みてくださいよ。お姉さん。あの二人.....ヒソヒソ話し合っちゃって。」

今度は何キャラなのか、都騎が言う。

「いやぁーん!青春ねー、このハ・レ・ン・チ!」

「何がハ・レ・ン・チだよ!気持ち悪い
鳥肌たっただろ!」

怒る陽信。この三人はこうやって仲良くしてきたのだろう......楽しそうだ。


「行きましょ、桃琉......私、そっちの人たちに興味はないの。」

「ちょっと待てぇーい!そっちに興味がない?聞き捨てならんなぁ......じゃなくてなんで帰ろうとしてんねん!こっからやぞ!楽しいのは!」

うわ........楽しいより疲れそう。